地下の安宿では、今日も朝からたわいないことで喧嘩が始まる・・・・・。

饅頭売りのクワシニャーは、病身の妻・アンナを顧みない錠前屋のクレーシチを責め、

男爵と呼ばれる男の夢は「悲恋物語」に浸るナースチャーに茶々を入れる。

宿の主人コストイリョフが女房のワシリーサの行方を訪ねに降りてくれば、こそ泥のペーペルと衝突する。

イカサマ賭博師のサーチンは言う「どうしてあの野郎をバラしちまわねんだ?」

 アルコール中毒の役者や帽子屋のブブノフ、荷揚げ人足や娼婦など行き場の無い人間達がふきだまるそんな宿に、

巡礼のルカがワシリーサの妹・ナターシャに案内されて来る。

彼女の叔父で巡査のメドヴェージェフの誰何にもまるで動じないルカ。

「どんなに気取ったところで、人間は人間として生まれ、人間として死んで行くんだ」

「わしらはみんな、この地上では巡礼さ。わしらの地球だって空を巡る巡礼というじゃないか」

−−−−啓示めいた一言ひとことが、やがて波紋のように宿の住人の心に広がっていく・・・。

役者は療養所行きを決め、アンナは天に召され、ナターシャはペーペルからの求婚を受け入れる。

ところが−−−−。
 
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