2025年 新年のご挨拶
2025年 新年のご挨拶
ごあいさつ
昨年の幕開けは能登地方の大惨事からでした。亡くなられた方々、被災された皆さんのことを思いながらの一年でした。しかし、まだまだ復興には程遠い状況にあり引き続きの支援、応援は私たちも可能な限り、尽くさなければと思います。
政治の劣化に象徴されるように、弱者には怒りが増すばかりの世情でしたが、そんな中にあって劇団東演は、2~3月「人民の敵」、4月「獅子の見た夢」6月「朗読劇 月光の夏」、8~9月「どん底」、そして4月、10月~12月に『獅子の見た夢』の全国公演と、全97ステージ、劇団員はコロナにも、インフルエンザにも一人も遭遇せず、奇跡のように無事完走することができました。ひとえに多くの皆さまのご支援の賜物と、心から感謝申し上げます。
さて、2025年、21世紀に入ってもう四半世紀になります。あの戦禍の世紀からたくさんのことを学び、今世紀こそは平和と地球自然との共生、決して奢ることなくお互いをリスペクトする未来をと夢見たはずでしたが、残念ながらいまだに戦禍が絶えません。それらに乗じるように、あろうことか我が政府・与党は軍事費を倍増させ、その負担はあらゆる増税によってと目論んでいます。何たる未来を創り出そうとしているのでしょうか。でも多くの国民が声を挙げ、「そんな未来は嫌だ!」と意思を示し続ければ、必ず変えることが出来ると信じています。劇団東演も芝居創りを通して、人間社会の真の進歩を励まし、自らも変革の努力を重ねたいと念じています。どうぞ今年も変わらぬご支援をお願い申し上げ、新年のご挨拶と致します。
皆さまにとっては、健康で、恙ない一年でありますようお祈り申し上げます。
2025年1月1日
劇団東演 劇団員一同